
食べるDHA/DHA入りリサーラソーセージ
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中性脂肪対策と食べる喜びを。「DHA入りリサーラソーセージ」の価値を中央研究所の研究員が伝えます。
グループの技術中核部門「中央研究所」
4週間食べ続けることで中性脂肪の数値が改善されることが明らかに。
世の中にまだ存在しない画期的な商品を生み出すためには、ユニークな発想とそれを実現するためのさまざまな課題を解決する技術開発力が必要です。マルハニチロの技術開発の中核である中央研究所では、健康な「食」の提供に貢献するためのさまざまな研究が行われています。水産資源に由来する栄養成分や機能成分の効果を科学的に検証することは、重要な研究テーマのひとつ。DHA(ドコサヘキサエン酸)を有効成分とした特定保健用食品(トクホ)の「DHA入りリサーラソーセージ」は、そうした研究の成果です。
DHA入りリサーラソーセージ
※血液中の中性脂肪が150mg/dlから330mg/dlの方(16名)に「DHA入り リサーラ ソーセージ」を1日1本、4週間食べていただきました。そして、血液中の中性脂肪の量を測定しました。この結果、上図の通り、中性脂肪を平均59mg/dl低下させることができ、高脂血症範囲からほぼ正常範囲まで中性脂肪を低下させました。
開業医からお客様相談室に寄せられた「自分もぜひ食べてみたい」の声。
フィッシュソーセージは日本独自の商品で、戦後の貴重なたんぱく源としての存在意義を発揮してきました。マルハニチロにとっても歴史のある商品でしたが、1990年代にはピーク時の1960年代に比べると生産量は1/3程度に減少していました。
こうした状況を打破するために、1992年に特定機能性食品(トクホ)が制度化されたことをきっかけに、ハム・ソーセージ事業部門とマーケティング部、中央研究所が一体となって、2002年頃からトクホを目指したDHA入りリサーラソーセージの開発がスタートしました。
中央研究所企画課の玉井忠和は、DHA入りリサーラソーセージの開発にも深く関わったDHA研究の第一人者。DHA入りリサーラソーセージへの思いは強く、「1日1本のリサーラソーセージ」は、玉井自身が実践している健康法でもあります。
「中央研究所では、1990年代初頭からDHAの機能研究や吸収を良くする、臭いを抑えるなどの研究に取り組んできました。トクホの要件を満たす機能の検証は、テスト用にDHA入りのソーセージと、魚油の代わりにオリーブオイルを配合したソーセージの2種を作り、それぞれ4週間食べ続けた結果を比較するという形で行いました。
2005年にトクホとしてDHA入りリサーラソーセージが発売されて間もなく、都内で開業されている医師からお客様相談室へ『これほど多くのDHAが含まれている食品は見たことがない、自分もぜひ食べてみたい』という声が寄せられました。医療人に認められたことには大きな達成感がありました」
長年にわたりDHAの研究に携わるマルハニチロ中央研究所の玉井忠和
魚油ならではのにおいも、酸化を極力防ぐ高度な精製技術でクリア。
マルハニチロのDHAの原料となるのは、捕獲後すぐに超低温で保管され、新鮮な状態で工場に運ばれてくるマグロ。眼窩周辺を含む頭部は良質のDHAの宝庫ですが、魚油ならではのにおいをいかに取り除くかが食品へ応用するうえでの大きな課題になりました。
日本初となったトクホのDHA入りリサーラソーセージには、1本当たり850mgのDHAが配合されています。配合量が多いほど、においの問題も深刻に。
「マグロなどを煮出して脂を抽出・精製する技術は1990年頃にはすでに確立されていました。油は酸化するとにおいが強くなりますから、抽出する過程でなるべく空気に触れないようにすることが重要です。精製の技術をより高めるために、工場で小さな努力を積み重ねたことが、魚くささを抑えた味わいにつながりました」
魚くささを感じさせないリサーラソーセージは料理の素材にも最適
機能とともに、食べる喜びが実感できる。それがDHA配合食品の魅力。
マルハニチロのDHAはサプリメントにも応用され、多くの方々にご愛用いただいています。サプリメントには手軽に高純度のDHAを摂取できるという利点があり、DHA入りの食品には食品ならではの魅力があります。
「DHA入りの食品には、機能とともに『食べる喜び』が味わえるというメリットがあります。DHA入りリサーラソーセージはクセがないので、そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理の素材にも活用できます。『今日はどんな食べ方をしようか』と、自分なりのアレンジを楽しんでいただきたいと思います。」
加熱料理にもおすすめ。リサーラソーセージのクリームスープ
高まるDHA入り食品への期待。お客様の言葉を商品開発のヒントに。
日本初のトクホのフィッシュソーセージ「DHA入りリサーラソーセージ」は、「食べるDHA」の研究進展にも貢献しています。
「2005年にDHA入りリサーラソーセージが誕生するまでは、DHA入りの一般食品は存在しませんでした。それが今では、DHAのサプリメントや食品の研究が世界中で行われるまでになりました。私たちも、素材が持つ優れた機能の研究を一層進めていくとともに、科学を利用して健康に寄与したいという発想を持った医療人とのネットワークを広げていきたいと考えています。
また、お客様相談室に寄せられるお客様の声は、DHAへの関心の高さや商品のニーズを知るための貴重な情報源です。『DHA入りリサーラソーセージ30%塩分カット』も、そこから生まれました。DHAの価値を広め、日々の健康に貢献できる商品の開発に今後も力を注いでいくつもりです」
お客様の声から生まれた減塩タイプのリサーラ
2018年12月14日配信※記載の部署や内容は取材当時のものです。