持続可能な水産物への取り組み

持続可能な水産物への取り組み

「海といのちの未来をつくる」。持続可能な漁業で獲られた水産物が、ブランドのメッセージを伝えます。

最近「魚が足りない」というニュースをよく耳にしませんか?いま地球上のさまざまな要因により、海の資源は枯渇の危機にさらされています。しかしこれを解決するシンプルな方法があります。それは、MSC「海のエコラベル」の付いた魚を選ぶこと。日本ではまだ聞きなれない言葉ですが、スーパーやレストランでMSCラベルの魚を選ぶ動きは世界中で広がっています。


MSC「海のエコラベル」とは、科学的に、かつ厳しい基準で審査され「未来への持続可能な、環境に配慮されて獲られた」天然の(=養殖をのぞいて、海から直接獲った)魚介類にのみ付けられるラベルです。
「持続可能」=英語で「サステナブル」と言います。サステナブルは、いま「オーガニック」と同じくらい、欧米をはじめ世界中で、食の未来を考える上での重要な食のキーワードとして浸透しています。



スーパーマーケットトレードショー2018年での出展風景

マルハニチロでは、日本初のMSC「海のエコラベル」が発売された2006年から、海の自然環境に配慮し、限りある水産資源を守る「持続可能な漁業」の重要性を、商品やイベントを通じて発信し続けてきました。それは、世界の海を結び、水産資源の確保から加工販売まで一貫して対応できるサプライヤーとしての重要な使命であると考えているからです。

MSC製品を正しく取り扱う水産加工事業者としての証「MSC‒CoC認証」を2006年に取得。2017年には北海道産のMSC認証ホタテの取り扱いも開始しました。



MSCの認証がついたマルハニチロの商品

マルハニチロは100年を超える歴史の中で世界中のおいしい自然素材を、マルハニチロ独自の高度技術で加工することによって「おいしい幸せ」を追求してきました。MSC「海のエコラベル」への取り組みは、マルハニチロのブランドステートメント「海といのちの未来をつくる」に直結する、次の100年の重要なテーマです。持続可能な漁業によって漁獲した水産物を原料にした、MSC「海のエコラベル」の冷凍食品は、時代のニーズを適えながら簡単においしく食べられる商品として、高い支持を集めています。

MSC「海のエコラベル」付き冷凍食品「Ocean Blue 白身&タルタルソース」(2018年3月発売)MSC-C-51737

日本では、まだまだMSC「海のエコラベル」の認証取得も、認知度も十分とは言えません。けれども、その浸透に大きな力となるニュースが発表されました。TOKYO 2020オリンピック・パラリンピック東京大会で、選手村や試合会場のレストランで供される魚メニューにMSCエコラベル製品が採用されました。

2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオオリンピックでもMSC製品が採用され、これを機にイギリスやブラジル国内で一気にMSCの認知度が高まった経緯があります。マルハニチロでも、2020年を日本でのMSC「海のエコラベル」の普及のエポックになると考えています。

MSC「海のエコラベル」にとって追い風になるニュースをもう1つ。日本を含めた国連加盟193か国が掲げた「世界を変える17の目標」。その中に、2020年を目標に乱獲、違法、無規制無報告漁業を終了させるという内容が盛り込まれています。

マルハニチロでは2020年に向けて、持続可能な水産資源への取り組みに一層力を注いでいく方針です。MSC「海のエコラベル」付きの商品を味わうとき、おいしさとともに水産資源の未来に貢献したという満足感が、胸の中に広がるはずです。

2018年10月配信

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